ピリオド【★★★★☆】

★★★★☆

作品の概要

タイトル:ピリオド

作者・メーカー:「タカシ」

発売日:2019年7月20日

エロシーン:陵辱/輪姦/鬱

ヒロインタイプ:女子学生/大学生

衣装:制服

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ストーリーについて

『COMIC快楽天』作家・「タカシ」の初単行本!

<収録作品>
ひととせの思い
ヒミツのご主人様
友達
純潔の代償
家族
思い出
Loneliness
HERO
劣情モノポリー

一目惚れした憧れのバイトの先輩が、借金のせいで大家たちに慰み者にされていることを知ってしまう「ひととせの思い」

 友人の紹介で始めたアルバイトのメイド喫茶は、実は性的行為を強要されるお店で逃げ場を失い犯される「ヒミツのご主人様」

 友達が見せた気になる男は、かつて自分をレイプし脅してくるクズ男だった。彼女を守るため立ち向かうが、一度刻み込まれたトラウマは深く、友達を守るため再びクズ男の魔の手により犯されていく「友達」

 最近彼と一緒に帰れていないことを不安に思う風紀委員長は、逆恨みをした不良たちにつけこまれ輪姦されてしまう「純潔の代償」

 美人で優しく自分を可愛がってくれた姉代わりの女性が結婚することを知り、歪んだ欲望をもった彼は不良から姉を差し出せという要求を受け入れてしまう「家族」

 家庭教師が実は自分のことを狙っており、金銭援助していたことも告げられ、逆らえなくなった少女は性奴隷に堕とされる「思い出」

 SNSで出会った妻子持ちの男といけない関係になり、背徳感に燃える女子高生が、男の歪んだ性癖の犠牲になりながら、同時にさらなる背徳感に燃え上がる「Loneliness」

 想いを寄せていた女性が不良と付き合っていることを知り、それでも彼女の選択だからと応援するが、変わってしまった彼女の姿を見せつけられてしまう「HERO」

 ただの先輩だと思っていたが、他の男とセックスする姿を見てしまい、欲望が暴走していく「モノポリー」

 陵辱作品を数多く生み出したタカシ氏による、陵辱作品メインのアンソロジー。ただし最後の3作品は陵辱要素は薄く、淫乱乱交ものになります。

ヒロインに全く救いがない

 本作はとにかくどの作品でもヒロインが絶望に染まり終わります。その理由はヒロインが理性を残したまま終わること。

 初めて犯される、すでに何度も犯されていると、ヒロインの経験は様々ですが、どの話でもヒロインは快楽堕ちできず、自分が置かれている状況を理解し救いがないことをわかってしまうため、絶望に染まりながら堕ちていきます。

 まだ頭が快楽に染まりきって腰を振るだけの機械になれれば楽ですが、一部を除いて壊れきれず犯されるため、より苦しい姿を最後まで見せつけられます。

 さらにヒロイン側に非がない展開が多いことも絶望感に拍車をかけています。これが売春やいじめをしていた報復や危険と言われていることに自ら突っ込むなら自業自得ですが、それもないので本当にヒロインが可哀そう。とにかくかわいそうな展開でヒロインが苦痛を浮かべながら犯されるならおすすめですが、なかなか胸糞なので明るい気分にはならないです。

タイトルのとおり、何かしらがピリオドを打たれるお話

 どの作品もヒロイン単体の話ではなく、想いを寄せる男性や大切な友人など、犯されるヒロインの近くには親しい相手がおり、必ず陵辱に巻き込まれます。

 ヒロインの人生。巻き込まれた友人や男との関係。何かしらが最悪のピリオドを打たれてしまう。そんなバッドエンドしかないのが今作です。

 

エロシーンについて

クズ男×かわいそうヒロインの暗いセックスだらけ

 どの作品も竿役の男はTHEクズ。多くの陵辱作品でクズ男を見てきましたが、その中でもかなり群を抜いたクズたちです。言動だけでなくヒロインたちを追い込む方法もクズでヒロインたちのことを自分の性処理道具としか見ていないため、ヒロインの可愛そう度が高く、抜くには結構な上級者でないと厳しいです。

 ヒロインも快楽に蕩けた表情はあるものの、どちらかというと恐怖や絶望を浮かべながら犯されるシーンが多いので、快楽堕ちしていく過程を楽しむ作品ではなく、処女を奪われるときの痛々しいヒロインが苦しむセックス。希望が奪われバッドエンドまっしぐらのお話ばかりなので、陵辱系の中でも特に暗い話が好みなら合う話が多いです。

肉付きが良すぎないヒロイン。フィクションな体位のセックスがないリアリティが売り

 ヒロインたちは皆肉付きがよく、かといってムチムチとまではいえない絶妙なラインが魅力。いや、見事に美少女で巨乳揃いと、こんな女子校生現実にポンポンいるわけないだろと言われればそれまでですが。

 もう一つの特徴が、犯し方が現実的な犯し方で妙な生々しさがあること。全身真っ白になるほどの白濁液や、両側から挟み込み、ヒロインを宙ずりにしたり、6穴責めみたいな発狂するような同時責めもなく、あっても二穴責めで体位も普通です。

 最後のコマではヒロインがボテ腹アヘ顔なんてものもなく、道具を使った拘束責めもありません。だからこそそれらのエロシーンで感じられる、リアリティのある生々しさがよりエロさをひきたてています。

総評

 ハードは胸糞度も含めて5以上です。ただマニアックについては、エロシーンで語った通り奇をてらったようなシーンがなく、マニアック度はかなり低いです。THE王道しかないです。

 ボリュームも1100円と考えれば結構なコスパの良さだと思います。艶のある塗りが肌の柔らかさを表現しており、エロさもあり実用性も十分。

 ただ陵辱初心者がここからスタートは勧めません。ハードルが狂います。

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