作品の概要

タイトル:神楽奇譚 ~椿の章~
作者・メーカー:でぼの巣製作所
発売日:2025年4月25日
エロシーン:レイプ/輪姦/触手/異種姦/レズ
ヒロインタイプ:巫女
衣装:巫女服
ストーリーについて
地方の山深い寒村。
古から山の神に生贄に捧げる因習を続けてきたその村に、一人の退魔巫女が妖怪退治のために現れる。
かつてこの村で暮らしていた一条椿は村を離れた後.成長して退魔巫女となり、
そして今回、大切な幼馴染が生贄にされたことを知り、彼女を救うべく村へと戻ってきたのだった。
椿は村人の制止を振り切って、幼馴染を山の神から奪い返そうと戦いを始める。

山奥のとある村にやってきた退魔巫女の一条椿。彼女はかつて父とともに村を追い出されたが、村で幼馴染が生贄にされると聞き、妖怪を滅ぼすべくやってきた。
しかし神主は彼女を歓迎するどころか、彼女に敵意を向け阻止するべく別の退魔巫女を差し向ける。味方もいない中、椿は一人妖怪を滅ぼすべく立ち向かっていくというお話。
かなりの陰鬱なシリアス寄りストーリー
シナリオライターに昏式龍也を起用。
神楽シリーズの設定・世界観を共有しつつ、
因習村的な要素を加えたシリアスな物語を展開する外伝的な作品となっています。

本作はでぼの巣作品では珍しいシリアス寄りのストーリー。全編通して陰鬱な雰囲気が続き、ヒロインが村の人たちと楽しく交流したり、成長し立ち上がるなんて明るい展開は全くありません。
そもそも村から歓迎されていない退魔巫女な時点で明るいわけがなく、主人公の椿も過去母親を妖怪の生贄にされ、そのあげく父もろとも村八分にされ追い出されるという悲惨な過去を持っているため、笑顔になる瞬間がありません。
さらに同じ巫女にすら命を狙われるため、この子が何をしたの・・・?と言いたくなります。村側が彼女を止める理由も村特有のクソみたいな閉鎖感が原因ですし。
ゲームシステムについて
敵キャラのせいでテンポが悪い

システムはこれまでと大きな変化はありませんが、プレイしているとテンポが悪くイライラするときがあります。その原因が敵キャラ。敵の中にはこちらを強制ワープさせるものがいますが、こいつのワープの頻度がひどい。しかも道中敵なので、ワープで飛ばされる→飛んだ先にも同じ敵ですぐ飛ばされる→また飛んだ先にも・・を5連続でやられたときは変な声がでました。

またボスキャラは全員がザコキャラを召喚するため、こちらが百鬼夜行で大量の味方妖怪を出す→ボスも取り巻きを召喚。結果1ターンだけでも10体近いキャラの行動が発生するため、とにかくテンポが悪い。さらにその取り巻きの中には上で紹介したワープさせてくるやつもいるため、そいつも混ざるとテンポが地獄です。
エロシーンについて
快楽と使命の狭間で耐える姿が魅力

椿は妖怪をひどく嫌悪しているため、犯されるときもはっきりと嫌悪感を示し、そんな妖怪に犯され快楽を感じる自分にも失望する、かなり騎士系ヒロインです。また幼馴染の撫子を助けるためにこの村にやってきたため、犯され快楽に流されそうになるときも撫子を救うという使命を思い出し、それを支えに耐える。屈辱に必死に耐える姿が魅力のヒロインです。
妖怪らしいエロシーンは少ない

今作のエロシーン、いまいち妖怪に犯されている感が少ない。主な竿役は大ネズミ、油すまし、骸骨武者、おちみず、なりすまし、鵺といった妖怪たち。問題は全体的に人の姿や動物まんまの妖怪が多く、人間による陵辱や獣姦、触手シチュに見えてしまい、妖怪らしいエロシーンに感じられません。

エロシーンが上半身だけ映るアップのエロシーンが多いために、妖怪側の全身が映らず手足くらいしか映らないシーンが多いのも、獣姦に見えてしまう原因です。
そして今作、まさかの純粋な人間による輪姦シーンがあります。枕返しによってつくられた世界で人間に犯されるやつは過去にありましたが、今回は妖怪が絡まない純粋な人間による輪姦です。村から歓迎されていない巫女なため、彼女を罠に嵌めその美貌に欲望をぶつけるシチュなんですが、嫌な思い出とはいえ、知り合いたちにビジュアルを批評されながら犯されるシチュは絶望的でした。
作画崩壊がやばいシーンがある
最近のでぼの巣作品の絵柄はどんどん頭が大きくなる頭身が小さくなるビジュアルによっていますが、今作のエロシーンはそのバランスが崩壊している絵柄があります。特に頭がアップになったシーンと、顔が斜めを向いているシーンは目に見えて作画が崩壊しており「なんか目の位置やサイズがぐちゃぐちゃ・・・」と見た瞬間に感じるほどでした。
総評

4400円という値段を考えると、エロシーンの数のコスパはかなり悪い。またエロさも作画や妖怪らしさのないエロシーンが多く、抜きゲーとしては・・・・でした。
ストーリーはでぼの巣らしくないダークシリアスなため、これまでの明るい元気なストーリーに慣れている人からすると、かなり好みが分かれそうです。最近のでぼの巣は刺さる作品があまりないのが悲しい・・・・
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